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先日、日本の黒ブドウ品種マスカット・ベーリーAを初めて飲みました。
あらためて 日本のワインについて知ったこと、をお伝えしたいと思います。
歴史について
日本にブドウが初めて伝わったのは、
ヒュー・ジョンソンの「ポケットワインブック2020」では、
「行基(Gyoki)が718年に日本の最初のブドウを山梨に植えたという伝説がある」と書いています。
いきなり、高僧→ブドウ→ワインが結びつきません。
その時代から食用だったのでしょうか。
それともトマトのように元々は観賞用だったのでしょうか。
奈良時代に(多分デザート?)にブドウを食べる、というのはとてもモダンな感じがしました。
日本にワインが伝わったのは16世紀の半ば頃
- 鉄砲とキリスト教が伝わったのと同時期に。フランシスコ・ザビエルが赤ワインを持ってきたと言われています。
ワイン造りは、明治時代に入ってから
- その後1876年 北海道で初めてワインが造られる。
- 1877年 山梨県の祝村に現在のメルシャンが設立される。ここは民間で最初のワイン造りの会社です。
この時、2人の日本人、高野正誠さんと、土屋竜憲さんがフランス(今のシャンパーニュ地方)へ派遣されてワイン造りの技術を学びました。
- 昭和元年には山梨県のワイナリーは300以上あったそうです。
- 太平洋戦争の末期は、ワインから取れる酒石を軍用の部品に必要なため、ワインの生産が盛んだったそうです。
日本でワインがたくさん飲まれるようになったきっかけは、1970年の大阪万博でした。
大阪万博で欧米の食文化が紹介されて、日本人の生活様式が変わっていったことが大きかったようです。
万博の外国館で初めて食べたフランクフルトソーセージの美味しさは、衝撃的でした。
おいしい洋食が入って来たから、それにあうお酒が必要になり、ワインを飲んだり、チーズを食べたり、そういった生活習慣が浸透していったのですね。
- 1980年代にヨーロッパ系ブドウ品種が本格的に栽培されます。
そして2000年に入って、都道府県の名前をラベルに書くことができるように制度が制定されます。 長野が最初です。
2010年以降
現在、「地理的表示制度」が制定されていて、長野、山梨(2013年)、北海道(2018年)は、産地名を独占的に名乗れるようになりました。
2015年10月に日本にもワイン法ができて、
2018年から本格稼働しているようです。
「日本ワイン」と「国内製造ワイン」の違いを知りました。
ご存知だった方多いかもしれませんが、「日本ワイン」という定義ができていたことを今回初めて知りました。
「日本ワイン」とは
国産ブドウのみが原料で、日本国内で製造されて果実酒という定義です。
こういったものはラベルに日本ワインと記載されています。↓
今回飲んだワインの裏ラベルにも「日本ワイン」という表示があります。
国産ぶどう100%からできているワインです。
日本のワイン法ができて、そうなったようですが、今まで全く気づきませんでした。
「国内製造ワイン」とは
日本ワインも含んだ、濃縮果汁など海外からの原料をブレンドして日本国内で製造された果実酒、甘味果実酒のこと。
日本のブドウ100%からできているのではないのですね。
「日本ワイン」と「国内製造ワイン」の生産量は大体2:8の割合だそうです。
国産ブドウ100%の希少な日本ワインを飲みたくなりました。
今回飲んだのは
川上善兵衛さんが創始者のワイナリー「岩の原葡萄園」のマスカット・ベーリーAです。
このワイナリーは新潟県にあります。
川上善兵衛さんは「日本のワインの父」と呼ばれています。様々な品種を開発した方です。
このワインを飲んでみて、特徴など。
とても紫色のきれいな色のワインです。
赤い果実の香りがします。こちらはアメリカ系の品種との交配品種なので
フォクシーフレーバーと言われる、キャンディのような香りがかすかにします。
酸味は程よく強く、タンニンはあまり感じませんでした。
私はフォクシーフレーバーやキャンディ香は、個性があって嫌いではありません。
フォクシーフレーバーとは、少し生臭いと感じる人もいるようです。
国産ブドウからできているということで、もっと飲んで応援したいワインです。
こちらは、岩の原葡萄園の有機栽培ぶどうのマスカット・ベーリーAです。
2017年の日本ワインコンクールで金賞・部門最高賞を受賞したワインです。
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